新型コロナの影響で2月後半から、仕事が、開講が遅れたスクールカウンセリング含めて全くなくなった。
緊急事態宣言、休業要請なんてものまで発令され、休業も余儀なくされた。
当たり前に続いてきたことが、実は当たり前ではなかったのだなあとしみじみ痛感している。
カウンセリングルームを開設して、三人の子持ちの母子家庭、それもこの仕事で乗り越えてきた。仕事があること、クライアントさんが来て下さることが当たり前だと錯覚していたことに気づかされた、新型コロナによって、それがグラグラ揺らいだ数ヶ月。
まったく人が出入りしない事務所。それでも毎月家賃は発生する。
いつでも仕事を始められるようにと、アクリル板や、アルコール消毒などを用意したが、普段よりも高額で、経費ばかりがかさんでいく。少しでも経費を抑えるために、冷蔵庫の電源まで抜いてきた(笑)
緊急事態宣言が解除されてやっとぼちぼち仕事をと思っていた矢先に骨折。いやはや。
更に仕事ができない期間が長引いてしまった(^^ゞ
冬、春、そしてすでに初夏。
まだ、コロナがおさまったわけではないので、面談カウンセリングの予約数は、未だに日常に戻っていない。請求書ばかりが届く中、これってうちだけなのかしら。皆さん、こんなことはないのかしら?などという焦りさえわいてくる。
なんだかんだと問題が浮き彫りになっているようだが、個人事業主として長年確定申告していたおかげで貰えた持続化給付金のおかげで、なんとか、今のところ事務所を維持でき、生き延びることができた。
まさにその名の通り「持続化」できた。
これがなければ、長年続けてきたカウンセリングルームの事務所を閉鎖しなければならないと考えるほどに追い詰められていた。
大阪の田舎なので、事務所に借りているワンルームの家賃が都会より安いことと、母親の介護のために、コロナが騒がれる前に実家に引っ越して自宅の家賃が不要になっていたことも幸いだった。
ずっと家にこもっていると、ネットやテレビで見る情報だけが全てになってしまう。
テレビはどうも不安をあおるばかりでいただけない。
焦りや不安はやっかいだ。
みんなうまくやれているのに、自分だけが力不足でこんなことになっているのではないか、とさえ思えてくるのだ。
緊急事態宣言と休業要請の解除で、スクールカウンセリングも再開されて、久々に家を出た。驚いた。
たくさんの店が閉店している。
持続化給付金の支給が間に合わなかったのか、あるいは、それでは補えなかったのか。。。。いずれ閉店していたかもしれないが今回のことで早くなったのか。。。。
ニュースでもいろいろな老舗の閉店のニュースが次々に報じられていた。大正時代から続いてきたづぼらやの閉店には本当に驚いたが、身近なところでも。あの店も? あのサービスも?
コロナが落ち着く頃、テナント募集中の店舗には新しい店が入るのだろうが、この時期に閉鎖に追い込まれたところが確実にこんなにもあるのだ。
アフターコロナという言葉が飛び交っている中、きっとその頃、いろいろな事が様変わりするのかもしれない。
カウンセリング業界でも、zoomを利用したカウンセリングなんかも広がり始めているようだ。
私は、あれはどうも苦手だ。
画面に映る表情だけでカウンセリングをする力量がないと自覚している。
表情は笑っていても、画面には見えない指などといった仕草や空気がその人の本質を語ることが多いと感じているため、画面を通してだけのやりとりでカウンセリングをする自信は私にはない。(なので、電話でのやりとりもカウンセリングと呼ばずに相談と呼んでいる)
特にモラハラの被害者の方が多く訪れて下さる当カウンセリングルーム。
被害者の方達は、どんなに辛い話をしていても、笑顔であることが多い。そうやって、自分を奮い立たせてきたからだ。
その笑顔の奥にあるもの、そして本当の笑顔を見せてくれるとき変わる空気を私はzoomでは読み取る自信がない。
時代に取り残されるよ。。。。そうだねえ、これでも、ネットはWindows95以前からやっているのだけどねえ。ネットでカウンセリングをする力量はないよ。。。。
当カウンセリングルームは、心の棚卸しの場所として使ってくれる人も多い。
皆さんが、このコロナ禍、どんな風に過ごされたのか、聞かせてもらうのを楽しみにしながら、今やれることをコツコツやるしかない。
その前に、骨折した足を早く治して、スキップできるくらいにしておかないとねえ。